「天皇論」を語ろう


どうも。

 

「天皇論」について興味深いツイートがあった。


おそらく彼は皇室への義信に駆られてこのような発言をしたのだと思うが、これは明らかに矛盾している。矛盾どころか、誤っている。

 

その理由を述べよう。

 

1.「天皇制」という制度は存在しない

これはよく誤解されがちだが、大日本帝国憲法でも今日の日本国憲法においても、天皇を制度として明文化されたことは一度もない。

即ち、大日本帝国憲法下では「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」であり、日本国憲法下では「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とある。

これは天皇を制度として規定しているものではなく、両憲法下において天皇は「日本国が存在する限り共に在ってしかるべきもの」という前提で明文化されているに過ぎない。

では大日本帝国憲法と日本国憲法で何が違うのか?

それは天皇の権限の及ぶ範囲が違うだけである。

権限の範囲がどうあれ、両憲法ともその第一条に天皇に関する明文がある。

つまり、憲法の一番頭の文章で「日本国(大日本帝国)=天皇」としたうえで諸々の法律が規定されているのである。

ここは皇室及び天皇を語るうえで非常に重要なところだ。

 

2.万世一系(=男系)について

これもよく誤解されがちである。

万世一系は皇室典範(旧皇室典範)で明文化されている「制度」であって、典範の改定によって「女系天皇」を可能にできる、と考える人々もいる。

だが、上で述べたように天皇は「制度」ではない。

皇室典範は第一代神武天皇から脈々と続いてきた「不文律」を可視化したものに過ぎない。

 

3.女性天皇について

現行の皇室典範では「皇位継承資格は皇統に属する男系男子のみ」と定められている。

これを、「男系皇族のみ」と書き換えることは可能だ。

なぜなら過去に「男系の女性天皇」が存在したから。

但し、女性天皇は必ず男系皇族に皇位を継承している。

これが上で述べている、2860年続いてきた不文律である。

天皇は、2680年にわたる「しきたり」の中で万世一系の皇統を維持してきた。

「女系天皇」を容認した時点で皇統は断絶する。

 

4.「女系天皇」が実現するとどうなるか?

多くの日本人は、(皇族方のお人柄もあるが)その歴史と血統に対して敬意を払っている。

「女系天皇」なるものが誕生すると、126代続いてきた皇統が消え、「第一代ナントカ王朝」というものが誕生することになる。

この、神武朝以来連綿と続いてきた皇室から天皇位を簒奪した「天皇に似た何か」に敬意を払う人間がいるだろうか?

「俺はそれでもいいよ」とあなたは言うかもしれないが、天皇の地位は、「主権の存する日本国民の総意に基く」ものであって、「天皇に似た何か」は国民の総意に基いていない、つまり日本国憲法第一条に違反するものである。

 

お分かりだろうか。

女性天皇」と「女系天皇」は似て非なるものであるばかりか、2860年の歴史をぶち壊す極めて由々しき事態なのだ。

 

ちなみにおれは、「女系天皇」なるものが誕生した時点で、皇族には一切敬意を払わない。

税金も使わせない。

というか、そんなことになるぐらいなら皇室など滅んでしまえばいいと思っている。

 

ではまた。

 


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