どうも。
こんな記事を読んだ。
児童養護施設は保護者のいない児童や虐待されている児童を入所させ養護する施設で、児童相談所の決定で入所が決まる。原則1歳から18歳までが対象で、全国605施設に約2万5000人が入所している。
(略)
東北文教大学の吉田耕平講師の論文「体罰から向精神薬へ」(2019年)によれば、同氏が調査した児童養護施設では、入所している子どもの34.3%がコンサータやストラテラなどの向精神薬を服用しており、診断名はADHDがほとんどだったという。
ADHDとは、「注意欠陥・多動性障害」のことである。
症状についてはWikipedia先生が詳しいので挙げておく。
- 簡単に気をそらされる、ケアレスミスする、物事を忘れる
- ひとつの作業に集中し続けるのが難しい
- その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる
- じっと座っていることができない
- 絶え間なく喋り続ける
- 黙ってじっとし続けられない
- 目的なく喋りつづける
- 他の人を遮って喋る
- 自分の話す順番を待つことが出来ない
おれは双極性障害で入院もしたが、入院する患者というのはだいたい決まってる。
双極・うつ病・統合失調症だ。
ADHDはほとんどいない。
が、退院して職業訓練を始めたらADHD患者のなんとまあ多いこと。
しかもほとんどが上記の症状にがっちり当てはまる。
が、これは社会人の、職業訓練という特殊なスペースでの話だ。
子供の3人に1人がADHDという診断を受けているなんて話は初耳だ。
もちろん、児童保護施設という性質上、親からネグレクトされたりして心に深い傷を受けた子も多いだろう。
それでも、保護されている子供の3割が向精神薬を飲んでいる世界なんて異常だろう。
ちなみにおれは、思春期の頃から自分の異変には気付いてはいた。
しかし、保護者の無関心だったりその他いろいろあって、初診を受けたのは大人になってからだった。
断っておくが、今さら保護者のせいにするとか、そういうつもりは全くない。
ただ、おれが強く外部に強烈なSOSを出すなり何らかの措置を講じていれば、もしかしたら軽度の障害で収まっていたのかもしれない。
そういう意味で言えば、「注意欠陥・多動性」の傾向がみられる子供たちに早いうちに適切なケアをしてやるのは必要だろう。もちろん、クスリも含めてな。
しかし、
「高校生や中学生の男子が、施設のほかの児童を傷つけたり物を壊すといった問題行動を起こした場合、女性職員だと正直制止できない。施設は多くの児童の生活の場であり、平穏な生活を守るためにも専門医による一定の医療的ケアは欠かせない」。別の都内の児童養護施設の元職員はそう話す。
こういう用途で何でもかんでもADHDの処方に仕立てて、クスリ漬けにしちまうのは如何なものだろう?
知ってるか?
向精神薬というのは非常に依存性が高く、医者もその処方に苦慮しているクスリだ。
おれも向精神薬はクエチアピンとエビリファイを飲んでいるが、前にも書いたように離脱症状はかなり強い。
児童養護施設とか介護施設とか、そこで働いている介護職のかたの負担はすごく大きくて、かつ給与に結び付いていないという不満はものすごくわかるんだけれども、じゃあちょっと暴れた奴をクスリ漬けにするとか、そういうのはもう介護の世界じゃないよね。
末期医療と呼ぶんだよ。
ではまた。